キッチンの排水口の詰まりで夕飯が食べられなかった……

私の家族はみんな天然だ。よく言えば大らか、悪く言えばみんなぼんやりしている。だからお互いの携帯に電話しても、まず一回で出た試しがない。たいがいの場合、電話があったことに気づかずにやり過ごしてしまう。連絡が取れないなんていうのは当たり前だし、留守電に入れてもそのメッセージを聞くのが数週間後なんてこともザラにある話だ。メールで何かの要件を頼んでも、それを見るのは家に帰ってきてからになることが殆どである。

その日もそうだった。私が会社を定時で上がって家に着くと、母がいきなり「メール見た!?」と玄関に飛び出してきた。「ううん、見てないけど」と返すと、母ががっくりとうなだれてしまった。何があったのかと事情をよくよく聞いてみると、キッチンの排水口が詰まってしまい、水道が使えなくなってしまったのだそうだ。だから夕飯が作れないので、お弁当か何かを買ってきてくれない?という内容だった。ごめんよ、母…。だけど私は気を取り直して言った。「お父さんかお姉ちゃんに頼めばいいんじゃない?」すると母は「もうお父さんにもお姉ちゃんにもメールしたのよ。だけど誰からの返事も返ってこないんだもん…」と悲しそうに言った。うーん、銀行に勤めている姉も、商社で働いている父も、何もなければもうすぐ帰ってくる時間だ。だけど私のカンが当たっているとするなら、二人共メールに気づかずそのまま帰ってくる可能性が高い。

排水管つまりの掃除 | 排水溝つまりの原因を根こそぎ取り除く | フレキシスネイクSP

結局私の予想通り、そして母の期待に反し、二人共メールを見ないで帰ってきたのだった。一度帰ってきた私たちは再び夕飯のために外に出る気力もなく、家に常備しておいたカロリーメイトで空腹をしのいだのだった…。